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関連資料(刊行物)
▼▼▼▼ 書 籍 ▼▼▼▼
書名:Antonin Carême, 1783-1833 : La sensualité gourmande en Europe | ||
著者:Georges Bernier | 発行年:1989年 | 言語:フランス語 |
書名:Antonin Carême de Paris: 1783-1833 | ||
著者:Louis Rodil | 発行年:1980年 | 言語:フランス語 |
書名:Le Roi Carême | ||
著者:Philippe Alexandre & De l'Aulnois | 発行年:2005年 | 言語:フランス語 |
書名:宮廷料理人アントナン・カレーム | ||
著者:イアン・ケリー | 発行年:2005年 | 言語:日本語 |
概 要 | Ian Kelly のカレームの評伝「Cooking For Kings, The Life Of Antonin Carême」の邦訳。邦訳されている海外のカレーム関連の書籍ではほとんど唯一の本格的な伝記です。誕生から死に至るまでのカレームの生涯をかなり詳細に追っています。よく調べたなと感心する一方、記述には著者の間違いや勘違いも多く、厳密な資料批判は行なっていないという印象です。読み物としては良くできているので、正確さにこだわらなければ面白く読めるでしょう。 邦訳版は現在は絶版になっており、Amazon で中古本が入手可能ですが、プレミア価格になっていてやや手を出しにくいかもしれません。 それはちょっとね、という方はオリジナルの原書(中古本)が入手可能ですのでそちらをどうぞ。 |
書名:Crescendo of the Virtuoso; 1-2. Carême, Chef de Cuisine | ||
著者:Paul Metzner | 発行年:1992年 | 言語:英語 |
概 要 | さまざまなジャンルでその道を極めた巨匠の仕事を論じた評論集。第1部第2章でカレームを取りあげており、その功績を丹念に拾い上げた好論文になっています。原著をきちんと読み込んでいると見られ、その論述はていねいかつ正確です。 書籍として有償で販売もされていますが、インターネット上で全文が無償で公開されており読むことができます。表紙画像をクリックすると第1部第2章に直接ジャンプします。 |
書名:Accounting for Taste: The Triumph of French Cuisine | ||
著者:Priscilla Parkhurst Ferguson | 発行年:2004年 | 言語:英語 |
概 要 |
全体としては、フランスの属性とも言うべき華麗で洗練されたフランス料理がどのようにして生まれ発展してきたのかを論じた学術的な食文化史の書物です。その中で、第2章をまるまる使ってカレームが論じられています。ここで著者が議論の中心に据えるのは“カレームの革新性”です。この革新性について、時代的なバックグラウンドとその波に合わせるように自らの可能性を切り開いていったカレームの意識の高さを指摘しながら緻密な論理を展開しています。後半はその革新性とカレームの料理の関係を扱っています。 著者はコロンビア大学の教授を務めるアメリカ人ですが、ヨーロッパ以外の国でここまで真面目にカレームを論じた書物が出版されるというのは、少し羨ましい気もします。 Google Books で内容のほんの一部ですが閲覧することができます。 |
書名:お菓子とフランス料理の革命児 ぼくが伝えたいアントナン・カーレムの心 | ||
著者:千葉好男 | 発行年:2013年 | 言語:日本語 |
書名:ガストロノミー ~食卓をめぐるもうひとつのフランス革命~ | ||
著者:長尾健二 | 発行年:2012年 | 言語:日本語 |
概 要 | その前史から誕生、発展を経て20世紀のヌーベル・キュイジーヌにいたるまでのガストロノミーの全容を追った解説書。通読することでフランスの近代史についての知識も得られます。もともと韓国の製菓専門誌に連載された読み物を単行本化したものでオリジナルは韓国語です。日本語版は刊行されていないのですが、著者が作成した日本語版のPDFが無償で公開されています。 全6章のうちの第4章がまるまるカレームに当てられていて、さまざまな面からカレームという存在を捉えています。中にはこれまで一度も紹介されたことのないエピソードも。画像をクリックすると第4章のみがPDFで閲覧できます。 |
書名:歴史をつくった洋菓子たち | ||
著者:長尾健二 | 発行年:2017年 | 言語:日本語 |
▼▼▼▼ 論文・コラム・エッセイ ▼▼▼▼
題名:Carême ou les derniers feux de la cuisine décorative | ||
著者:Jean-Claude Bonnet | 発行年:1977年 | 言語:フランス語 |
題名:The Fabriques of Antonin Carême | ||
著者:Peter Hayden | 発行年:1996年 | 言語:英語 |
概 要 |
カレームの建築志向に注目してその業績を紹介する小論。タイトルにある“Fabliques”というのは想像上の建築模型のことで、これはもちろんカレームが得意としたピエス・モンテを指しています。正味4ページほどの分量なので、カレームの著書である「Pâtissier Pittoresque」を中心にその建築的な仕事をざっと概観したという印象です。 なお、この論文を紹介している JSTOR は文献検索のポータル・サイトで、基本的に有料ですが一部の論文は無料で読むことができます。ただしそれには登録が必要ですが、登録料は無料で誰でも登録できます。ダウンロード(有料)も可能です。 登録はこちらから。 |
題名:Russia, Carême, and the Culinary Arts | ||
著者:Darra Goldstein | 発行年:1995年 | 言語:英語 |
概 要 |
これもやはり JSTOR で読むことのできる論文です。カレームのロシア料理への影響を論じたもので、ナポレオン帝政の崩壊後に始まったカレームとロシア皇帝アレクサンドル1世の交流を軸にかなり突っこんだ内容になっています。カレームとロシアの関係に絞った資料は少ないので、その意味では貴重な文献といえるでしょう。 JSTOR に登録してあれば閲覧は無料、ダウンロードは有料です。 |
題名:Writing Out of the Kitchen: Carême and the Invention of French Cuisine | ||
著者:Priscilla Parkhurst Ferguson | 発行年:2003年 | 言語:英語 |
概 要 |
先に書籍のコーナーで紹介している「Accounting for Taste」の著者による論文ですが、内容は同書の第2章とほぼ同じです。つまりこの論文に加筆訂正して「Accounting for Taste」の第2章にしたと考えられます。 JSTOR で参照できますが、残念ながら無料の閲覧はなく、有料でダウンロードする必要があります。 |
▼▼▼▼ 創 作 ▼▼▼▼
書名:Le Cuisinier de Talleyrand | ||
著者:Jean-Christophe Duchon-Doris | 発行年:2006年 | 言語:フランス語 |
概 要 |
時は1814年秋。ウィーンではナポレオンが皇帝の座から陥落した後のフランス帝国の処遇をめぐってロシア、プロイセン、英国、オーストリアが駆け引きの真っ最中だった。そこで突然起こった殺人事件。捜査に当たったブラドスキ警視はフランス代表団の厨房が事件の鍵を握っていると目星をつける。そこで、フランス代表のタレーランに随行していた希代の料理人アントナン・カレームに協力を仰ぎ、事件の真相へと迫っていくのだが・・・ とまあ、こんな筋書きのミステリーです。カレームがウィーン会議に随行したという事実は確認されていないのでそれだけでもまったくのフィクションですが、カレームが探偵役なんてちょっとワクワクしてしまいますよね。 残念ながら日本の Amazon では扱っていません。画像をクリックするとアメリカの Amazon に飛びますが、フランスの本を買うならやっぱりフランスの Amazon でなくっちゃ、という方はこちらへどうぞ。 日本語訳があればいいのに。 |